よもやまばなし
このページは、質屋にまつわる話、商品に関する情報等を思いつくままに書いていこうと思っています。

開店にあたって
とうとう開店することが、出来ました。ホームページの作成、商品画像の撮影等で試行錯誤を繰り返し、えらく時間が、掛かってしまいました。まだまだ満足のいく仕上がりでは、有りませんが、長〜い目で見ておつきあいの程お願い申し上げます。
- 質屋について
- 質屋の歴史は長く、鎌倉時代には、今の形態と同じ物が、もう出来上っていたらしいです。お客様から品物をお預かりして、それに見合うだけの金額をお貸し付けする。元金と利息をいただいて品物をお返しする。期限までに受け出されない場合は、質流れとして処分する。といういたって簡単なシステムのため、長続きしているのかもしれません。
- 質屋でお預かりする商品を俗に質草(しちぐさ)と呼びます。現在でも、貴金属、時計、カメラ、ブランドバッグ、OA・電気製品、機械工具、呉服、洋服等の他、私どもの店では取り扱っておりませんが、美術・工芸品、骨董品、刀剣類など結構多岐にわたっています。その昔は、靴、帽子、ボーリングボール、仏壇なんかも扱った事がありました。江戸時代には、人足のフンドシなども預かったそうです。
- 質屋の貸付金は、お預かりする商品の担保価値によって決まります。この担保価値の見極め(目利き)が、質屋の真骨頂でして、長い修行と経験に裏打ちされた鑑定眼が、モノを言うわけです。が、商品の価値と言う物は日々変化しますし、新しい商品もドンドン出来てきますので、それに対応した柔軟な姿勢も必要ですね。
- 商品情報
- 金とプラチナの純度について
- 金の純度は、一般に24分の1単位で表わします(なんでそうなのかは、良く知りません。今度調べておきますね。)。純金、18金、14金、9金が、それぞれ100%、75%、58.3%、37.5%の含有率を表わすわけです。混ぜ物としては、銀、銅、パラジウムが使用されます。純金の色は、昔から山吹色と称されるかなり濃い黄色味がかったものですが、銀を混ぜると白っぽい黄色に、銅を混ぜると赤っぽい色になります。銀と銅をいっしょに混ぜるとその中間的な色になるわけですが、混ぜる割合で微妙に色合いが、変わった物になります。一時、良くはやった3連3色リングなどもこの性質をうまく利用したデザインでしたね。パラジウムを混ぜると銀色のWG(ホワイトゴールド)になります。純度が高いほうが、値段も高く高級なわけですが、純金は、柔らかすぎて傷が付きやすく変形しやすいためデザインが限られるので、加工に適した18金が使われることが、多いのですが、外国の製品には14金が使われている物が、結構あります。9金の製品も低価格のデザインリングなどに目立ってきましたが、経年変化で表面の色が変わってきたりするため、貴金属
としては、あまり評価は、高くありません。
- プラチナの純度は、1000分の1単位で表わします。Pt1000、Pt950、Pt900、Pt850が、それぞれ100%、95%、90%、85%の含有率を表わします(分かり易いですね)。混ぜ物には、パラジウムが、使用されています。近頃、パラジウムの値段が、高騰したため、重量のあるものを除いてプラチナの純度が低くても製品の価格に大きな差が出ない事が、多いようです。日本では、金よりもプラチナの方が高級という見方をしますし、実際価格の高い製品には、プラチナが使われる事が多いのですが、国際的に見ると貴金属としての価値は、圧倒的に金の方が高く、海外の製品では、プラチナ製は、あまり見掛けません(銀色の物は、18金や14金のホワイトゴールドが、使われています)。また、外国の方が、おみやげとして買っていかれる場合でもプラチナには、全く興味を示さないようです。